2019.12.18
京都水族館(京都市下京区、館長:松本 克彦)は、2020年1月8日(水)~3月7日(土)に、サケの卵であるイクラの成長を観察できる特別展示「育て!いくらちゃん」を開催しますのでお知らせします。
7年目を迎える特別展示「育て!いくらちゃん」では、ふ化した後、約2カ月で稚魚になると言われているイクラのようすや、腹部に栄養の入った袋を持った仔魚(しぎょ)のようすなど、普段見ることのできないサケの成長過程を、ルーペを使って細部まで観察することができます。また、イクラの成長や由良川でサケが産卵し、遡上(そじょう)することの解説をモニターで紹介し、意外と知らないイクラの生態に触れることができるほか、ふ化の瞬間をとらえた貴重な映像も展示します。期間限定の飲食メニュー「いくらちゃん丼」も再登場します。
京都水族館では、数年かけて大海原を回遊した後、再び生まれた川に回帰するサケの習性や成長過程を知ることで、サケが生まれ育つ由良川をはじめとした豊かな自然環境を守ることの大切さを学ぶきっかけにしてほしいという思いから、2014年よりイクラの展示を行っています。
展示するイクラは、京都の北部を流れる由良川に産卵のため遡上したサケの卵を人の手で稚魚まで育て、再び由良川へ返す保護活動※を目的に採卵されたもので、「サケのふるさと由良川を守る会」からお預かりしています。京都水族館で約2カ月飼育・展示した後、3月上旬に成長した稚魚を由良川に放流します。
この機会にイクラが成長するようすをじっくりと観察できる京都水族館に、ぜひお越しください。
※サケの増殖を目的に始められた活動で、2007年から由良川流域の住民や養殖業者などからなる「サケのふるさと由良川を守る会」が毎年実施しています。
「育て!いくらちゃん」特別展示概要
1.イクラから稚魚への成長過程を特別展示
イクラの成長や、ふ化後腹部に栄養の入った袋を持った仔魚のようすなど、それぞれの成長過程を間近で観察することができます。小さなイクラや稚魚を細部までご覧いただけるよう、ルーペを設置し、卵の中から薄っすらと見える目や体など、じっくりと観察することでいのちの尊さを体感いただけます。また、飼育スタッフが手書きで生まれてからの日数をお知らせするボードを設置します。
※イクラが全てふ化した後は稚魚のみの展示となります。
イクラ展示のようす
2.貴重なふ化の瞬間をとらえた映像展示
ふ化の瞬間をとらえた貴重な映像を大きなモニター画面で放映します。イクラが卵の皮を破り誕生するようすや、仔魚が腹部に持った袋の中の栄養を吸収しながら成長する過程などをテロップ付きで紹介します。
ふ化の瞬間映像を放映
開催期間:2020年1月8日(水)~3月7日(土)
開催時間:午前10時~午後6時
開催場所:「京の川」
料 金:無料
※別途京都水族館への入場料が必要
3.サケの稚魚を由良川に放流
「サケのふるさと由良川を守る会」からお預かりをして育てた稚魚は、毎年スタッフが由良川に放流しています。本年度も、生まれ育った川へ回帰するサケの習性にならい、「大きくなって帰ってこい」と願いを込めて放ちます。
由良川で稚魚を放流するようす
放流日程:2020年3月上旬予定
放流場所:京都府由良川
※京都水族館から参加のご案内はしておりません。
4.今年も登場!「いくらちゃん丼」」
どんぶり料理のいくら丼をスイーツで再現した、期間限定メニューです。白米部分をミルクプリン、いくらはオレンジ色のタピオカで表現し、醤油に見立てた黒蜜をかけてお楽しみいただけます。
いくらちゃん丼
販売期間:2020年1月8日(水)~3月7日(土)
販売時間:午前11時~午後6時
販売場所:ハーベストカフェ ※1日限定10食。なくなり次第終了
料 金:500円(税込み)
※販売数は予告なく変更になる可能性があります。