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2023.06.12

子どもたちが自然の未来を考える 「京都水族館SDGsブック」発行


京都水族館(所在地:京都市下京区、館長:松本 克彦)は、2023年6月15日(木)より、いきものの特徴や水槽の仕組みを通して、いきものや自然環境の未来について考えるワークブック「京都水族館SDGsブック」を発行しますのでお知らせします。‌

「京都水族館SDGsブック」は、館内限定で販売する2冊目のワークブックです。2016年から販売している1冊目のワークブック「わくわく発見!京都水族館いきものブック※」は、未就学から小学校低学年の子どもを対象に、いきものへの関心につなげることを目的に発行しました。校外学習や修学旅行などで当館にお越しの方々から、水族館でSDGsを学びたいというご要望を多数いただいたことから、本冊子の開発に至りました。‌
本冊子では、海や川の豊かさはどのようにして成り立っているのか、水族館にある水槽の仕組みと海の環境を比較しながら、SDGsの17の目標のうち、「14海の豊かさを守ろう」と「15陸の豊かさも守ろう」の達成に向けて、子どもが自ら考える機会を提供します。また、館内10カ所にある展示エリアの主ないきものの特徴や、当館ならではの飼育方法などをイラストや写真を使って解説しています。さらに施設内の空調、排水、給湯、電力などにおける、当館の環境負荷低減の取り組みについても紹介しています。‌
また、本冊子の発行を記念し、小学校高学年を対象とした体験型ワークショップ「演劇で学ぼう!SDGs @京都水族館」を開催します。ワークショップを通していきものを取り巻く環境を自分ごととして捉え、未来のために自分たちができることを考える機会を提供します。「京都水族館SDGsブック」の活用に加え、ワークショップでの体験を夏休みの自由課題として役立てることができます。‌
京都水族館は、今後もいきものや自然の大切さに関するさまざまな学びのツールを次世代へ提供してまいります。‌

※参考:https://www.kyoto-aquarium.com/column/details/3983.html


1.「京都水族館SDGsブック」概要


水族館のいきものに適した生息環境を保つために必要な四つの要素に着目し、水族館の水槽の仕組みを紹介しながら海の環境と比較します。また、館内10カ所にある展示エリアの主ないきものの特徴を、イラストや写真を使って解説しています。本冊子を見ながら館内を巡ることで、京都水族館に展示するいきものの多様な特徴を知り、より深く観察することができます。付録のワークシートは、いきものや自然環境の未来について考え記載するシートで、来館後の学習や夏休みの自由課題にも活用いただけます。‌

タイトル:「京都水族館SDGsブック」~水槽の仕組みから考える海や川の豊かさ~‌
発  行:京都水族館‌
発売日 :2023年6月15日(木)‌
対象年齢:小学校高学年以上‌
サイズ :A5版(148mm×210mm×厚さ約3mm)‌
ページ数:全32ページ(カラー)、ワークシート1枚(両面カラー)‌
販売場所:京都水族館 1F 総合案内所(営業時間内に販売)‌
販売価格:1冊500円(税込み)‌
※学校団体割引:学校行事、校外学習として団体申し込みのお客さまは1冊400円(税込み)※京都修学旅行パスポートをご提示のお客さまはパスポート1冊提示につき、1冊450円(税込み)


2.ワークショップ「演劇で学ぼう!SDGs @京都水族館」


「京都水族館SDGsブック」を見ながら館内を散策し、子どもたち自身がシナリオ、配役を考え、いきものが持つ課題や未来についての演劇を発表する体験型ワークショップです。プロの演劇人による劇のレクチャーの後、京都水族館を散策しながら、いきものやそれを取り巻く環境を学び、劇を組み立て、身体を使って表現することで、忘れられない学習体験を提供します。本ワークショップは、持続的な文化芸術の発展を目指す基金「Arts Aid KYOTO~京都市 連携・協働型文化芸術支援制度~」を活用した取り組みとして試験的に実施します。6月~7月の期間は、京都市内の小学校を対象に校外学習の場として開催し、8月には一般の方向けに公募し、開催します。‌

「演劇で学ぼう!SDGs」プロの演劇人によるアイスブレイクのようす

■「演劇で学ぼう!SDGs @京都水族館」公募概要

開催日時:2023年8月9日(水)‌
午後1時~午後4時(予定)‌
場  所:京都水族館および梅小路公園内「緑の館」2F和室‌
料  金:無料 ※別途入場料金が必要です。
参加方法:運営主体の公式ウェブサイトから事前申し込み‌
対  象:小学4年生〜6年生 約15名‌
企画開発:蓮行(れんぎょう)‌
運営主体:一般社団法人ACCD大学コンソーシアム‌
一般社団法人フリンジシアターアソシエーション‌

演劇ワークショップのようす


蓮行(れんぎょう)


京都大学経営管理大学院 特定准教授。劇団衛星代表。劇作家、演出家、俳優。一般社団法人ACCD大学コンソーシアムフェロー。一般社団法人フリンジシアターアソシエーションアカデミックフェロー。‌
プロの舞台演劇の演出家として「演劇で学ぼう!SDGs」他、各種コミュニケーションプログラムや研修の開発を担当。‌
著書に「コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ」(共著:平田オリザ、2009年、PHP新書)、「演劇コミュニケーション学」(共著:平田オリザ、2016年、日本文教出版)。

一般社団法人ACCD大学コンソーシアム
「アートをコアとしたコミュニケーションデザインプログラム(ACCDプログラム)」を通して人材育成をしていく大学などと協働事業を展開。「アートの力で、あらゆるひと・あらゆる場の創造性を引き出す」ことをミッションに、コミュニケーション研修などの事業を行っている。

一般社団法人フリンジシアターアソシエーション
俳優や演出家など舞台芸術ジャンルで活動するアーティスト集団。「演劇を、もっと身近に。」を合言葉に、さまざまな演劇ワークショップを主催。‌
演劇体験を通じて授業で習った知識同士をひも付けたり、学び直したり、自ら学ぶ主体性を身につけてもらうことを目指し、学校授業のコーディネートを行う。‌
2018年9月設立以降、毎年およそ100クラス、これまでにおよそ11,500名の子どもたちに演劇を活用した授業を提供している。‌
≪2022年度の活動実績≫
・京都府・大阪府を中心に各地の小中高等学校44校で演劇ワークショップを実施。‌
・京都市の児童館で実施した「表現力・防災力を高めよう!防災演劇ワークショップ」が公益財団法人パナソニック教育財団 子どもたちの“こころを育む活動”優秀賞受賞。‌
・子ども向けデジタル教材コンテンツ「KIDSのビブリオバトル!」が知的書評合戦ブリオバトル普及委員会「Bibliobattle of the Year 2022」優秀賞を受賞。

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