コラム

2024.03.06

京都に所在する4園館による「きょうと☆いのちかがやく博物館」
第18回 科博連サイエンスフェスティバルに参加しました

京都市動物園・京都市青少年科学センター・京都府立植物園・京都水族館の4園館は、「いのちかがやく」を共通のコンセプトに「きょうと☆いのちかがやく博物館」として連携協定を締結し、かけがえのない自然環境の次世代への継承、そして地域や社会の活性化を目的として、一年を通してさまざまな交流連携事業を展開しています。
今回は、2月4日(日)に京都市青少年科学センター・京エコロジーセンターで開催された「第18回 科博連サイエンスフェスティバル」の様子を紹介します。

■2024年2月4日(日)「第18回 科博連サイエンスフェスティバル」
2024年最初の「きょうと☆いのちかがやく博物館」の出展は、京都市青少年科学センター・京エコロジーセンターで行われた「第18回科博連サイエンスフェスティバル」です。‌
京都水族館は、「『京都ペンギン相関図2024』解説と成長足形スタンプ」を実施しました。‌

京都水族館のブースの様子


「成長足形スタンプ」では、ヒナから成鳥までの足形のスタンプを押して、成長過程を感じていただきました。生まれて間もない7日齢の足形は約4㎝ととても小さいですが、17日齢のスタンプを押すと約7㎝になりすぐに大きくなることがわかります。「もうこんなに大きくなった!」「成長が早い!」など、参加者の皆さんは驚きながら、スタンプを押して楽しんでいました。‌
また、2023年12月に誕生したヒナと成鳥の羽を見比べたり、生後27日齢のヒナと同じ約2,000gのぬいぐるみを持ったり、ペンギンの偽卵に触れたりしてみて、体感しながら飼育スタッフがペンギンの生態について解説しました。‌

成鳥足形スタンプのようす


ペンギンの羽について解説中


さらに、飼育スタッフによる『京都ペンギン相関図2024』生解説も開催!‌
京都水族館では、人間と同じように個性や社会性をもつペンギンの生態や、年々変わるペンギン同士・飼育スタッフとの多様な関係性を知ってほしいという思いから、2018年から『京都ペンギン相関図2024』を制作し、毎年更新しています。‌
★京都ペンギン相関図2024はこちら

今回は、ペンギン担当の飼育スタッフが『京都ペンギン相関図2024』の中の気になる関係性やケープペンギンの生態についてじっくりお話ししました。‌
計4回行った生解説には約40名の方にご参加いただきました。‌

『京都ペンギン相関図2024』生解説のようす




■ほかにも楽しいブースが盛りだくさん!
京都市動物園では、自然の中で関係しあっている動物や植物、地名のペアを見つける「生物多様性カードゲーム」と、「ゾウの体クイズ」を開催。‌
さらに、ニホンツキノワグマ、ホンシュウジカ、ホンドギツネなどの頭骨標本や、毛皮の標本に触れる貴重な体験もできました。‌




京都府立植物園では前回のイベントでも多くの子どもたちがその体験を楽しんだ「旅するタネ」を開催。3枚の羽根を持つ「トリプラリス・クミンギアナ」のタネのような形の折り紙を飛ばして、くるくると回りながら落ちてくる不思議な姿を観察しました。‌


京都市青少年科学センターでは、センター内のいきものについてのさまざまなクイズに挑戦する「いきものクイズラリー」を開催しました。正解するとオリジナルバッチをもらうことができ、お子さまたちは一生懸命考えていました。‌


京都市都市緑化協会のブースでは「生きもの育む田んぼ~「いのちの森」田んぼ図鑑~」を展示。お米ができるまでの工程や田んぼに息づく生態についてクイズを交えながら楽しく学びました。‌


きょうと生物多様性センターではどんぐりを煮出して作ったインクを使って絵を描く「どんぐりインクアート」に挑戦しました。他にも、昆虫樹脂標本の展示も行い、身近な自然環境について学ぶきっかけとなりました。‌



「第18回科博連サイエンスフェスティバル」は、2,300名以上のお客さまにご来場いただき、大盛況のなか幕を閉じました。‌

2023年度の「きょうと☆いのちかがやく博物館」の取り組みは、本イベントで最後となりました。ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。‌
次年度も取り組みは続きます。皆さまのご参加をお待ちしております。‌

これからも京都水族館は、地域と連携し、次世代を対象としたさまざまな企画に取り組んでいきます。‌


京都水族館では、未来の地球にバトンをつなぐ、サステナビリティ推進プロジェクト「AQTION!(アクション)」を行っています。‌
水族館だからこそ見えてくる地球や社会の課題に対して、未来を担うこどもたちや地域社会と一緒に取り組みます。‌
AQTION!の活動について、くわしくはこちら

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