■「イルカのあそびの時間」がリニューアルしました
皆さんは、京都水族館で行っているプログラム「イルカのあそびの時間」をご覧になったことがありますか?
京都水族館には5頭のイルカがおり、日々飼育スタッフと一緒にあそんでいます。そのようすをご覧いただくのが「イルカのあそびの時間」です。
実は、2023年8月にもコラムで紹介していましたが、今回、そのプログラムがリニューアルしました。
⇒これまでの「イルカのあそびの時間」のようすはこちらからご覧ください。
今回は、新しく変わった「あそびの時間」を少し覗いてみましょう。
■実況付きでイルカを紹介する「あそびの時間」
「イルカのあそびの時間」では、ステージでイルカとあそぶ飼育スタッフと、客席側からそのようすを解説する実況役のスタッフの両方が協力して実施します。
この日ステージに登場した飼育スタッフはガッキー。男の子のディールと一緒にあそんでいきます。
そして、もう一人の飼育スタッフは、お客さまと同じスタジアムの席から実況します。場所は、ステージ向かって左側。この日は、ゆきぽよが実況を担当します。
さっそく、「あそびの時間」スタートです!
実況を担当するゆきぽよ
私たちは、イルカと言葉を交わしてコミュニケーションを取ることができない代わりに、手や足などの体を使ってさまざまなことを伝えています。このことを「ビヘイビア」と呼んでいます。イルカたちは、50種類以上のビヘイビアを覚えて、今どんなことを伝えているのかを考えて、体を動かします。
この日、ディールは、頭と体をたくさん使ったあそびに挑戦。大きな声を出したり、胸びれを振りながらプールの周りを泳いだり、ジャンプを飛んだり、お客さまからは大きな歓声が上がりました。
高いジャンプを飛ぶディール
「あそびの時間」はイルカと飼育スタッフが思う存分あそぶだけではありません。いつも通り早く泳げているか、高くジャンプできているか、声を出せているか、ひとつひとつの行動をよく見て、イルカの健康チェックを行う目的もあります。少しの異変も見逃さないため、「あそびの時間」でもきちんと体調確認をしています。
実況のゆきぽよからは、このような飼育スタッフ目線でのプログラムのポイントも解説されました。
■1歳の男の子「ツムギ」がメインプールにいることも!
最近では、2022年9月に京都水族館で生まれた男の子・ツムギと母親のキアが一番大きなメインプールに登場し、あそびのようすをお客さまにご覧いただく日もあります。
この日は、がっちゃんとキア、まいまいとツムギがペアになって、一緒に遊んでいました。
がっちゃん(右)とまいまい(左)
がっちゃんとキアは息ぴったりのようすで、胸びれを振りながら泳いだり、大きな水しぶきを上げるジャンプに挑戦したり、たくさん体を動かしていました。
ツムギは、最近メインプールで泳ぎはじめたばかりで、新しい環境に少しずつ慣れている段階。真ん中のステージになかなか近づくことができないツムギに対し、まいまいは、近づいても安全な場所だよということを伝えるために、ごはんの魚をステージの近くであげるようにして、少しずつ距離を縮めていきます。
少し慣れてきたら、尾びれを水面に叩いて水しぶきを上げる「テイルラビング」というビヘイビアに挑戦。まいまいが持っているターゲットという棒に尾びれが当たるようにしてねと、少しずつ練習を重ねていきます。
ツムギはこれからたくさんの新しいことに挑戦していきます。ぜひ、今後の成長を温かく見守ってくださいね。
まいまいとツムギ
■最後に
私たちは日々、いきものたちと向き合ってコミュニケーションを取り続けています。ご来館の際は、イルカスタジアムで行っている「あそびの時間」や「ごはんの時間」などのプログラムで、イルカと飼育スタッフのコミュニケーションのようすをお楽しみください。
さらに、イルカ以外にもさまざまないきものプログラムを開催中!
ペンギンの名前を呼びながらごはんをあげる「ペンギンのごはんの時間」や飼育スタッフが大水槽に潜って多様な魚たちにごはんをあげる「大水槽のごはんの時間」など、いきものを目の前で観察しながら楽しむことができます。
ぜひ、たくさんのいきものをじっくりとご覧ください!
※プログラムのスケジュールは、「
イベント・体験」ページをご参照ください。
※いきものの体調や天候等により予告なく中止・内容を変更させていただく場合があります。