コラム

2025.07.14

里山教室2025~春編~
田植えといきもの観察会を行いました。

京都水族館では5月10日に田植え体験、5月15日に「希少種いきもの観察会」を開催しました。参加者は稲を植えたり、京都ならではの希少な生きものを観察したりしながら、自然の大切さを楽しく学びました。

■第1回 「里山で遊ぼう!~田植え編~」‌
少し曇りがちな天気の中で、田植えが行われました。‌
まずは参加者の皆さまに集まっていただき、稲に関するクイズを通して、成長過程を学びました。‌
その後、実際に植える稲を手に取り、根っこの構造や、1杯分のお茶碗に必要な稲の本数をじっくり観察。‌
自分たちが普段食べる量には稲が何本分必要なのかという問いには驚きの声もあがりました。‌

お米に関するクイズを出題

お米に関するクイズを出題



そして、いよいよ田植え開始!‌
靴下を履いた足で冷たい泥に足を踏み入れると、「冷たーい!」という声が上がります。‌
田植え縄を目印に、みんなで協力して一列に稲の苗を植えていきました。‌
腰を曲げて低い姿勢での作業は思った以上に体力を使い、田んぼ全体を植え終わる頃には、参加者たちから「疲れたー!」という声も。‌

稲の植え方を教える飼育スタッフ

稲の植え方を教える飼育スタッフ





泥の中での作業を通して、自然とのふれあいを深め、楽しみながらもその大変さや大切さを感じることができた一日でした。‌

1列ずつ丁寧に苗を植えてくれました。

1列ずつ丁寧に苗を植えてくれました。



■京都の希少種を学ぼう!いきもの観察会
5月15日、京都水族館では「いきもの観察会」を開催し、子どもたちと一緒に里山のいきものや植物について学びました。‌
京都薬用植物園から来ていただいた職員の方に、オグラコウホネの根っこを見せてもらい、その薬用効果について教えてもらう貴重な機会となりました。‌
子どもたちは「こんな根っこが薬になるんだ!」と驚き、興味津々に聞き入っていました。‌

オグラコウホネの根っこ

オグラコウホネの根っこ



その後は実際に里山エリアへ出発。‌

水族館の飼育スタッフや京都薬用植物園の職員と共に、植物やいきものについて説明を受けながら、里山のいきものを観察しました。‌
たくさんの発見があり、子どもたちは実際に目で見て、耳で聞いて、自然の大切さを学びました。‌



観察会の最後には、「ミズノトラノオ」をみんなで植えました。‌
この活動を通じて、希少な植物やいきものに触れ、自然環境への理解が深まったのではないかと思います。‌

ミズノトラノオを植える子どもたち

ミズノトラノオを植える子どもたち



■これからの「京の里山」
稲を植えてから、「京の里山」エリアにはたくさんのいきものたちが集まってくるようになりました。‌
ニホントカゲやオタマジャクシ、トンボなどが見られるようになり、里山の環境といきものが深く結びついていることを実感できる場所です。‌
また、このエリアは、四季折々にさまざまないきものや植物の姿が楽しめます。‌
本物の里山とは異なり、限られた空間ではありますが、自然とのふれあいを通じて豊かな生態系を学ぶことができる素敵な場所です。‌
1年を通してどんないきものや植物に出会えるか、ぜひみなさんも探してみてください。‌


京都水族館では、未来の地球にバトンをつなぐ、サステナビリティ推進プロジェクト「AQTION!(アクション)」を行っています。‌
水族館だからこそ見えてくる地球や社会の課題に対して、未来を担うこどもたちや地域社会と一緒に取り組みます。‌
AQTION!の活動について、くわしくはこちら

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