祝!クラゲワンダーは5周年を迎えました
7月16日、クラゲワンダーはオープンから5周年を迎えました。京都水族館初の大規模リニューアルにより、クラゲの展示エリアが3倍に拡大。展示種数も20種5000点と西日本最大級※となりました。
※2020年7月当時。日本動物園水族館協会加盟の近畿、中国、九州、沖縄の水族館が公表している飼育展示数。オリックス不動産株式会社調べ。

2020年にリニューアルオープンしたクラゲワンダー
あれから5年間、たくさんのお客さまとクラゲを繋ぐ架け橋となることを目指し、わたしたちはクラゲたちと向き合ってきました。クラゲは不思議ないきものです。毎日見ていても、まだまだ知らないことだらけ。クラゲと向き合うなかで得た発見や感動をみなさまにお届けできるよう、これからもがんばります。
休館中のリニューアル準備
ちょうど5年前、リニューアルオープンを迎えるにあたり、飼育スタッフたちの苦労や努力がありました。2020年といえば、コロナ禍真っただ中。緊急事態宣言が発令され、京都水族館もやむを得ず休館となりました。
お客さまの居ないしんとした展示エリア。しかし、クラゲをはじめとするいきものたちの時間は、いつも通り流れていきます。状況をみながら京都府内でクラゲ採集を行ったり、水族館内でせっせと繁殖に取り組んだり、なんとか20種類のクラゲを集めました。
オープンから5年間、少しずつ新しいクラゲの飼育に挑戦し、今では約30種類のクラゲを展示できるまでに。日々、パワーアップし続けています。
クラゲを見るならクラゲワンダー!
クラゲワンダーにはどんな展示があるかご存じですか?はじめての方も、何度も訪れているベテランの方も、いっしょに見どころを見ていきましょう。

クラゲワンダーで最初に目に入る「プロローグ」
まずはクラゲワンダーの入り口、「プロローグ」。ガラス張りのエリアにいくつもの水槽が並び、約1000個体のミズクラゲたちが展示されています。

育成中のミズクラゲ
その日に生まれた赤ちゃんから、生後2か月までのミズクラゲを観察することができます。
成長したミズクラゲたちは、「GURURI」へ旅立ちます。

たくさんのミズクラゲが漂う「GURURI」
「GURURI」は360°パノラマ水槽。アーチ状の入り口をくぐると、ドーナツ型の水槽の内側に入ることができます。見渡す限りミズクラゲに囲まれた幻想的な空間は、クラゲ好きにはたまらない癒しの場所です。

「GURURI」の内側から撮影したパノラマ写真
ちなみにこの「GURURI」のアクリルは、分割された状態で搬入され、京都水族館の中でくっつける作業が行われました。大きなクレーンでアクリルが運び込まれていたのも、今では懐かしい思い出です。

クレーンで釣りあげられる「GURURI」の一部
続いて、「京都クラゲ研究部」。通常はバックヤードで行われる繁殖や育成の過程を、目の前で見学できるオープンスペースです。

京都クラゲ研究部
また、クラゲについて気になったことや分からないことは、いつでもクラゲ担当の飼育スタッフに聞けるのも魅力のひとつです。

小型の水槽で育成されるクラゲたち
その先には中~大型の水槽に10種類以上のクラゲが展示されており、クラゲワンダーを出るまで、心ゆくまでとことんクラゲに浸ることができます。
時折、繁殖がうまくいったクラゲや海で採集したばかりのクラゲが展示されることもあるので、何度も通っているといつもと違うクラゲに出会えるかも…?

上段左からギヤマンクラゲ、ミズクラゲ、パープルストライプトジェリー、タコクラゲ、キャノンボールジェリーフィッシュ、アトランティックベイネットル
クラゲの展示が充実したことで、「ミテッテ」で開催されるワークショップでもクラゲを題材にする回数が増えました。
写真のクラゲモビールは、色や大きさがさまざまなクラゲたちをモビールにして比べるワークショップで、お持ち帰りいただいたあとも自宅でクラゲを楽しめる、お気に入りのワークショップです。

過去に開催していたクラゲモビールのワークショップ
これからも、クラゲ好きな人たちのよりどころとなれるよう、
クラゲをまだ好きではない人たちが近づくきっかけを作れるよう、
魅力的な展示づくりを目指していきます。
6年目のクラゲワンダーも、どうぞよろしくお願いします。