京都水族館 KYOTO AQUARIUM BY ORIX

コラム

ケープペンギンの故郷、ケープタウンへ行ってきました!~後編~

  • 活動報告

2026年3月、京都水族館のスタッフ4名が南アフリカ・ケープタウンで視察を行いました。その5日間のようすを前後編に分けてご報告します。

前編はこちら

街中に暮らすペンギン

Boulders Beach周辺の街中にもペンギンたちが暮らしています。

この付近を担当するレンジャーに案内をしてもらい、街中を散策しました。

「こんなところにペンギンが暮らしているの?」と思うような道路沿いですが…茂みの中をのぞき込むとペンギンが。近くには「ペンギン横断中」の標識も設置されています。

レンジャーによると、初めにどのように街中で棲み処を探し、見つけたのかはわからないが、一度営巣をすると基本的には毎年戻ってくるそうです。

民家のすぐ目の前にも巣がありました。

茂みの中にはまだふわふわの綿羽が生えているヒナがいました。親ペンギンが魚を捕りに行っている間、お留守番をしていたようです。

家の前の駐車場にはペンギンのフンも見られました。

周辺の住民はペンギンがいることを当たり前のように受け入れ、適度な距離を保って見守っています。

Two Oceans Aquarium

最終日には、再びケープタウンの水族館Two Oceans Aquariumを訪問しました。

南アフリカ東海岸に生息するいきものを中心に展示されており、ケープペンギンも飼育されています。

ケープペンギンの展示エリアでは、壁に絶滅に関するメッセージが掲示されていたり、ごはんプログラムでは野生下での現状が伝えられていたりと、地元の水族館としての使命が感じられました。

また、ペンギンエリアは現在増築中とのことで、どのようなエリアが完成するのか非常に楽しみです。

全5日間の視察は、毎日が新たな発見と学びにあふれており、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

視察を終えて

今回、ケープタウンを訪問し、さまざまな場所にペンギンが生息していることがわかりました。

しかし、それらはいずれも元からケープペンギンが暮らしていた場所ではなく、棲み処の破壊やごはんとなる魚が減った結果、移り住んだ場所です。

保護活動は行われていますが、減少のスピードを抑えているにすぎず、年々個体数が減っていることに変わりはありません。

そしてSANCCOBの方が放鳥の際に言っていた「時々、放鳥活動がメディアなどに取り上げられ、『素晴らしいことをしている!』と賞賛されるが、私たちにとっては毎週行っている日常的なこと。もっとたくさんの人にペンギンの現状やこの活動について知ってほしいし、水族館のような施設にはその窓口になってほしい。」という言葉を受け、私たちの役割を改めて実感しました。

私たちにできることは何か、とても考えさせられる視察となりました。

京都水族館での取り組み

4月1日から、寄付金付きグッズの販売を行いました。

羽根キーホルダー1点につき100円、缶バッチ1点につき50円をSANCCOBに寄付します。

たくさんの方にご購入いただき、約15万円の寄付金をSANCCOBにお渡し予定です。

また、4月25日「世界ペンギンの日」には館内でトークイベントを行い、50名近くのお客さまにご参加いただきました。

実際に現地に行った飼育スタッフ2名が、ケープタウンのペンギンについてお話しました。

多くの方に非常に熱心に聞いていただき、質問もたくさんいただいたことが印象的でした。

多くの方にケープペンギンの現状について知っていただけるよう、これからも発信を続けていきます。


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